2014/09/22

【感想】アイデアのつくり方

「アイデアをつくるには、原則がある。」
自ら企画立案してサービスを立ちあげたいと思ったけど、全然アイデアが浮かんでこない。

そんなときに本書を手にとった。

アイデアを出したいのに全く浮かんでこない、そんな人にオススメする。

本書は、広告代理店で働くジェームス・W・ヤングが、実際に広告のアイデアを出すのに使っていた手法がまとめられている。
その方法をちょっとだけ紹介する。


アイデアをつくる5ステップ

  1. データを集める
  2. データを咀嚼する
  3. データを組み合わせる
  4. アイデアが降りてくる
  5. アイデアをチェックする

アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせによってつくられる。

ここで注意しておきたいことは、5ステップを必ず順番通りに実行することだ。
ステップはひとつとして飛ばしてはならない。

そして常にアイデアについて考えてることだ。

するとある日突然「4. アイデアが降りてくる」の過程に進むことができる。
ここまで来たら、あとはそのアイデアが使えるモノか確認するだけだ。



感想


本書は100ページほどあるが、半分以上はまえがきやあとがき、解説に費やされている。
実際の「アイデアのつくり方」は50ページほどに過ぎない。

ただこの50ページには、「アイデアのつくり方」の原則が詰め込まれている。

複雑な十数ステップにも渡る思考術とか、そういった類のものではない。
誰もが実践でき、誰もがアイデアをつくることができる。
それを語っているのが本書だ。

唯一、欠点をあげるとすれば、翻訳特有の読みにくい日本語。
この日本語訳は昭和36年にされたもので、それから一字一句変わっていないそうだ。

もしかすると原文(英語)のほうが読みやすいかもしれない。


最後にひとつ、解説パートから一文を引用する。


重要な注意事項がある。それは方法論や道具に凝ることなく、直ちに仕事を始めよということである。(中略)世の中には方法論や道具だけに凝って、結局何らの仕事をもしないでしまった人が大部分である。 p.87

ここまで読んでくださった方には、ぜひすぐにアイデアを探す旅に出発してほしい。


以上

written by @bc_rikko

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