2014/09/24

新人SEのためのわかりやすい与信講座

後輩(2年目くらい)に与信について説明するのに使ったモノをまとめる。

できる限りわかりやすい言葉を使用しているため、詳細な意味を知りたい場合は、Google先生に聞いてください。



与信とは?



「与信」とは、「信」用を「与」えること。


「信用」とは、金品を「あとで返す」という言い分を信じてあげること。

「信用取引」とは、金品を借りて商品を売買すること。

「信用リスク」とは、信用取引を行った人が金品を返せなくなるかもしれない危険性のこと。


「売掛金」とは、商品を売ったのに受け取っていない金額のこと。

「買掛金」とは、商品を買ったのに支払っていない金額のこと。

「債権」とは、金品を返してもらう権利のこと。(売掛金を回収する権利)

「債務」とは、お金を返す義務のこと。(買掛金を支払う義務)



さて、与信の再定義をしてみよう。

「与信」とは、商品を売ってからお金を回収するまでの間、信用を供与する(返済を待ってあげる)こと。


「与信管理」とは、信用リスクを小さくすること。

「信用調査」とは、相手にどれだけ返済能力があるか調べること。(与信管理のひとつ)

「与信限度額」とは、相手に販売してよい売掛金の限界額のこと。(与信管理のひとつ)




なぜ、信用取引をするのか?



手元にお金がなくても、多くのお金を生みだすことができるから。

具体的には、手元に10,000円しかなくても、A社から12,000円の商品を信用取引で購入し、B社に15,000円で売れば、返済額を除いても3,000円の利益が生まれる。

金額が大きくなればなるほど、その利益は増える。

しかしその分、信用リスクが高まるため、与信管理をしなければならない。




なぜ、与信管理をするのか?



信用リスクを最小限に抑えるため。

上記の例で、もし商品が売れなかったとき、買掛金を返済することができなくなる。
その買掛金2,000円は、自分だけに降りかかった問題ではない。

自分に商品を売ってくれたA社は、売掛金分(2,000円)がまるっと不良債権(回収できないお金)になり、2,000円の赤字を計上することになる。

これがもし2,000円でなく、2億円だったらどうなるだろうか?


A社の売上が100億円、利益が10億円の場合、利益の20%の2億円が赤字になってしまう。
その2億円を補うためには、さらに20億円の売上をあげなければならない。

もし補えなければ、A社の社員への給料が支払えなくなったり、税金が払えなくなったりで最悪倒産してしまう。


このような信用リスクを最小限に抑えるために、信用調査をしたり、与信限度額を設けたりして与信管理を行う。



以上

written by @bc_rikko

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